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子どもの「食」と向き合う教育

昭和の時代には、子どもの好き嫌いをなくすために、時には厳しい指導が行われることもありました。現代では、そうした食事を抜くような対応が「虐待ではないか」と問題視されるようになり、子どもの主張や意思を尊重する風潮が強まっています。

もちろん、子どもが「これは食べたくない」「こっちが美味しい」と感じること自体は、自然な意見であり、思考のプロセスの一つです。しかし、例えば「野菜を食べないなら、食べなくていいよ」と引き下がりながらも、あとになって「平等だから」という理由で、野菜を食べた兄弟と同じようにケーキを出すとしたらどうでしょうか。これでは、何が良くて何が悪いのかという一貫性が失われ、好き嫌いを克服する機会も奪われてしまいます。

子どもが健康に成長し、バランスよく何でも食べられるようになることは、強くたくましい心身を育む上で良い影響を与えます。ジャンクフードを完全に排除する必要はないとしても、その与え方や向き合い方には親としての工夫や毅然とした態度が必要です。それにもかかわらず、「みんな平等だから」という形式的な理由だけで、食事をきちんと摂らなかった子どもにまでご褒美のようなデザートを与えることは、教育という観点から見れば、別の意味での歪んだ対応ではないかと私は疑問を感じています。